撮ってきたものたちをみたら、自分「らしさ」が写っていた。
好きな写真がたくさん増えたけれど、手癖のような「らしさ」も見えてきて、
あまり好きになれなかった。
でも見返したら、案外悪くないと思った。
変わりゆくのもまた、自分「らしさ」だ。
When I looked at the photos I’d taken, I saw my own ‘style’ reflected in them.
Although I’d accumulated lots of photos I liked,
I also began to notice a certain ‘style’ that had become almost habitual,
and I didn’t really like it. But when I looked at them again,
I thought they weren’t half bad after all. Changing is, too, part of my ‘style’.
- 写真集「半透明と薔薇|Translucent & Roses」より抜粋 -
※こちらの作品はエディション(作品制作限定数)が5点で設定した限定作品となります。
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半透明と薔薇|Translucent & Roses
「いちばん好きなばらは常に変わって、そして二度とは出会えないばらのことなんだ」
写真家の戎靖友氏と、編集者の鈴木るみ子氏による写真集『みどりの王国』に記された、英国の庭師の言葉だ。
うつくしさが儚さの中に宿ること、そして“今”が最高だなんて、誰にも分からず、あとになってわかっていくこと。
「半透明と薔薇」というタイトルは、特にテーマもなく、気ままに撮り溜めてきた写真を俯瞰したことで着想を得たものだ。
私はカメラを持ちはじめてから、世界各地で“風景と人物”ばかりを撮ってきた。その土地で過ごす人が醸し出す、“気配”みたいなものに惹かれて。
ありのままの姿、意識されないまちの日常の様子を写したいから、出来るだけ自分は空気のように、
叶うなら透明で、いや、少し光が屈折するような、半透明な存在であったらいいなと思う。
ただ好きで撮ってきた写真を見返すと、ここじゃない何処かに行きたい自分が見てきた世界が写っている。
目の前の世界=普段の生活だけが全てじゃないこと、世界が無数に存在していると知れたのは、大学時代に思い立ってスペインに生活の拠点を移したからだった。
そこでの生活は、とても生きやすかった。
はじめての写真集をつくるにあたり、自分で撮った写真をたくさん見返した。
旅先で出会ってきた各地のまちの日常は、私に生きる意味を与え、半透明にさせてくれる。
大切な今と手をとり、より深く、遠くへ。写真と共に。
fujico
※6月末頃にお届けします。
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※掲載作品の画像は例ですので、お届けの作品とは別の個体となる場合がございます。
-SPEC-
Artist : fujico
| サイズ | 約W427×D26×H356mm |
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| 材質 | Print |
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| 生産地 | Made in japan |
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| お取扱いについて | 直射日光・高温多湿を避けて展示、保管してください。 |
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- fujico -
岐阜県岐阜市生まれ。
名古屋と都内、沖縄を中心に生活。
大学時代に欧州を巡り、スペインに約1年間滞在後、翻訳業に携わり、卒業。
2021年に独立し、写真を使った空間表現を行う。